オールドレンズ 力の入った 基本の50mm ロッコール は特に狙い目 MD ROKKOR 50mmF1.4 ・ New MD 50mmF1.4

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rokkor lens series 3

長い間フィルムカメラの標準レンズは、単焦点50mmでした。今で言うところのセット販売(ボディとのセット)で各社とも50mmを用意していました。それだけに各社のイメージを消費者に決めさせる一本として、力の入れ方は半端ではありませんでした。オールドレンズを狙うなら、50mmは本数も多く狙い目です。

標準レンズ=50mm

今でこそ、最初に付いてくるレンズはズームレンズが多いですが、50mmという焦点距離が長い間に渡って続きました。メーカーとしては、ここから自社のファンになって頂いて、別のレンズを購入していただく顧客になって欲しい願いがあります。50mmは人の目に近い倍率で、設計に無理が無く明るいレンズになります。ある意味メーカーの顔の役割を担うので、各社とも力を入れていました。現在販売中の50mmも撒き餌レンズと呼ばれて、非常にコストパフォーマンスが高い商品があります。名残と言ってもイイですね。ワタシも使っていますが、2万円以下でコンパクト、写りも悪くないんです。この価格は40年前の商品と比較しても、変わっていないか安くなってます。AF機能が加わっているのに。

標準レンズは基本のレンズ

フィルム時代は「50mmに始まり50mmに終わる」と教えられていました。写真を始めるなら、あれこれ他のレンズに浮気せずに一定の時間はトコトン50mmで工夫して撮る事が勉強になるよ!とベテラン達は異口同音に言ってました。つまり複数持っている人でもレンズの中には50mmは外せなかったワケです。一本だけで卒業した人は大半が50mmです。販売した絶対本数が多くなれば、買いやすいオールドレンズになるわけです。

松竹梅

50mmと一口に言っても、多くのメーカーで数種類用意してました。マクロレンズは除いても、F値の違いで3タイプあったんです。焦点距離は同じでも明るさが違う。

松-F値1.2あたりのお大尽レンズ。F値というのは、明るさの基準です。F1.0がレンズを通しても、そのままの明るさということです。中にはF値0.95などの実際より明るいレンズも存在してました。これは、ものすごく扱いにくいレンズです。特に開放で撮ると、ピントの合う範囲が極浅で、伊達や酔狂では扱いきれません。ボツ写真量産レンズです。しかし、ツボにはまった時の快感は絶叫したくなるレベルです。同じ焦点距離なら、レンズは明るく作るほど高価になりますから、当時から50,000円くらいと高価です。希少価値もあり、今ではもっと高価になっています。

竹-F値1.4あたりの使いやすいレンズです。松と比較するとF値の差は0.2ほどですが、格段に使いやすくなります。当時のお値段は20,000円安い30,000円と格段に買いやすい価格に。個人的に初めてのオールドレンズならコレをオススメします。

梅-F値1.7や2.0あたりの普及タイプレンズ。竹と比べて当時の価格は10,000円安くなり20,000円くらい。同メーカーのレンズでは一番安く軽い。ただ、オールドレンズでは非常に評価の高い物もあり、価格的に上位タイプと逆転していることも。冒頭でご紹介した撒き餌レンズの価格は昔から変わっていないのは凄いですね。

オールドレンズでオススメ50mmは?

50mmに限らず、オールドレンズの中でミノルタのレンズはお勧めです。それなりに本数がある割に人気が無く、相対的に買いやすい価格になっている物が多いです。ミノルタは現在コニカミノルタという複写機のメーカーとして存続していますが、カメラ事業はソニーに譲渡しています。歴史がありロッコールブランドで一貫生産する数少ないメーカーでした。(ロッコールについては、もう少しコチラに詳しく書いてます)同じ50mmのF1.4でも時代によって古い順に、MCロッコール・MDロッコール・NewMDの大きく3つに分けられます。時代とともに金属メインからプラスチックが増えて、小さく軽くなっていきます。

オールドレンズを現代のデジタルカメラで使用するには、マウントアダプターを使います。ミノルタのマウントを変換するアダプターは各種販売されています。

ミノルタSRマウントアダプターを見る

カメラによって選べるマウントが各社から販売されています。
 
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色々なカメラで使用する事が出来ます。フルサイズで使えば、50mmのまんまで使用できますが・・・ちょっと心許ない部分もあります。それが良さでもあるのですが。個人的にはレンズの真ん中、美味しいところだけ使う、マイクロフォーサーズで使ってます。この場合は焦点距離100mmのF1.4のレンズとして使用できます。この焦点距離でこの明るさは・・・現代のレンズだと随分高価になると思います。

新しい時代のものはサイズが小さく軽くなります

ミノルタ50mm F1.4を見る

 
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上記の写真の2本は、筆者が所有してる2本です。元々MDロッコールを持っていたのですが、好きすぎて新しい時代のNewMDは後で手に入れました。時代が違うだけで、なんで同じ2本?と思う方もいるでしょうが・・・趣味なんてそんなモンです。マイクロフォーサーズで使用すると焦点距離は100mmになるので中望遠扱いです。それなりに寄ることも出来るので、普段使いからポートレートまでイケます。

撮影例 MD ROKKOR 50mmF1.4

優しい顔 MD ROKKOR 50mmF1.4

今は、もう会えないお婆ちゃんみたいだ・・・って思いながら撮りました。絞りは開放です。オールドレンズ沼に引き込んだ、きっかけになる一枚です。

想いを結ぶ MD ROKKOR 50mmF1.4

木彫りのお地蔵様で気を良くして撮ったおみくじです。絞りは開放です。

佇む男 MD ROKKOR 50mmF1.4

夕暮れ時の海岸です。絞りは開放。特にこの時間帯は柔らかいトーンになります。

↓ MD ROKKOR 50mmF1.4

温室の中です。マクロ機能はありませんが、結構寄ることが出来ます。

春の陽射し MD ROKKOR 50mmF1.4

あふれ出す光と惚けに、ウットリ自己陶酔して撮ったの覚えてます。これも結構、寄ってます。

春だよ MD ROKKOR 50mmF1.4

このレンズで何気ない日常を撮るのが大好きです。

紅翼 MD ROKKOR 50mmF1.4

玉ボケ出まくり!イイ悪いじゃなくて楽しいんです。

夕暮れ揺れて MD ROKKOR 50mmF1.4

何気ない日常が、非日常に見える・・というのは大袈裟かなぁ・・・

魔法 MD ROKKOR 50mmF1.4

ビデオカメラで撮ったワンシーンのハレーションがグリッと動く感じをイメージして撮った一枚です。現代のレンズでは出にくい。ビデオカメラのレンズのコーティングは意図的にしてると聞いたことあります。

葉音 MD ROKKOR 50mmF1.4

風に吹かれて重なり合う秋の音。そのまま撮れるレンズがあればイイのですが。

撮影例 New MD 50mmF1.4

夕暮れ時 New MD 50mmF1.4

オールドっぽい感じで撮りたかったんですけど、新しい分だけ(とは言っても軽く30年以上前ですが)ちょっと意図とは離れますけど、コレはコレで。

お利口 New MD 50mmF1.4

静かなお寺の参道に佇む猫。曇り空の下で絞りは開放に。

微笑 New MD 50mmF1.4

入り込むきっかけになった木彫りの仏像以来、このレンズ持っているとお顔を追ってしまいます。

清浄無垢 New MD 50mmF1.4

浅い被写界深度を使って幻想的に。バックは神社の白壁です。

夢中 New MD 50mmF1.4

旧タイプより寄れます。夢中なのは蜂だけじゃないです。

小さい秋 New MD 50mmF1.4

グリーンが飽和していく世界。半世紀前の初期ロッコールは、その卓越したコーティング技術から緑のロッコールと呼ばれていました。

Layered New MD 50mmF1.4

緑の中の踊る赤。マクロで撮れよ!という声が聞こえてきそうですが、標準の50mmの大きなレンズが誘うんです。

温度差 New MD 50mmF1.4

寄っても引いても使えます。夕暮れ時の空気感です。

一番いいのはポートレート

日本中に眠っている古いレンズは沢山あるでしょう。その造りの良さから、海外に転出している話も聞きます。その中で一番手に取りやすいのは50mmだと思います。ここには載せていませんが、実は一番使い勝手があるのはポートレートかもしれません。入手した方は騙されたと思って、絞りを解放にして大切な人を撮ってみてください。きっとご理解頂けるかと。一眼レフがあれば、マウントを手配するだけ。簡単に始められます。オールドレンズへの扉、開けてみませんか?

投稿者: enblo

デジタル・流通・服飾 変わり種ライター集団です

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