何らかの事情でクレジットカードが持てない方や、クレジットカードを持たない主義の方は、スマホプランの契約ができる通信会社の選択できる数に大きく制約が出ます。これはスマホ利用料金が後払いのため、通信事業者が貸し倒れを防止するために必要な、手間やコストがかかる信用調査の手間を大きく省くことができるからです。
何らかの支払い事故(いわゆる未払いです)を起こしている方だと、巷で言われている「ブラックリスト」入りしていて、スマホの契約をしてもらえなかった類いの話をよく聞きます。これは支払い事故を起こした通信事業者だけでなく、別の通信事業者でも契約することができないのは、通信事業者協会という業界団体で支払い事故の情報共有がされているためです。
クレジットカードがなく、過去に支払い事故があってスマホプランの契約ができなかった方が、スマホプランを契約する方法を解説していきます。
プリペイドSIMなら身分証明書なしでも利用ができるが・・・

クレジットカードがなくても審査不要で利用ができる方法として、「プリペイドSIM」を購入する方法があります。これなら、身分証明書なしでも利用することができます。
電話番号が持てない
プリペイドSIMは購入してSIMフリーのスマートフォンに入れることで、データ通信をすること(インターネットが利用できるということです)はできますが、090・080・070の電話番号を持つことはできません。
これは、電話が犯罪に使われた場合に、警察の犯人検挙が困難になるためです。
そのため、プリペイドSIMをスマホに挿入しても、一般的な電話通話利用をすることはできません。
電話番号をスマホで利用するためには、スマホプランの契約時に身分証明書の提示が義務づけられています。主な身分証明書として有効なのは、以下の通りです。
- 運転免許証
- 障害者手帳
- パスポート
- マイナンバーカード
- 国民健康保険証
- 年金手帳
- 療育手帳
- 生活保護受給証明書
- 在留カード
- 外国人永住登録証
などがあります。
必要な本人確認証は事業者によって異なり、複数を確認する場合や写真が入っている証明書が必須の場合もあります。
モバイルルーターを利用すればスマホ以外でもインターネットが可能
「プリペイドSIM」の有効期間中のギガ残量分はインターネットの利用ができるので、挿入して利用できるのはスマホだけではありません。SIMフリータイプのモバイルルーターやホームルーターで利用すれば、スマホだけでなくパソコンやタブレットなどでも利用することができます。無線ルーターとSIMが、ワンセットになっているものも販売されています。
クレカ不要・審査不要で契約できるスマホプラン

クレジットカード不要で、審査不要の他の通信事業者に断られたブラックリストの懸念をお持ちの方でも、電話番号があり通常のスマホとして利用する契約できるスマホプランを提供している事業者があります。
ご紹介するのは通信キャリア(MNO)から回線の一部を借りて、スマホプランを提供している格安SIM(MVNO)の事業者で、いわゆる携帯ブラックの方でもかなりの高確率で契約することができています。
支払い方法は各社で異なりますが、クレジットカードが無くても口座振替やコンビニ払いで支払いが可能で、身分証明書が提示できればOKです。
誰でもスマホ
(出典:誰でもスマホ)
「誰でもスマホ」は初期費用をコンビニ払いで支払えば、SIMが最短当日発送されて直ぐに利用ができるようになります。ドコモが利用できる手持ちのSIMフリースマホがあれば使えますし、初期費用としてスマホを購入することもできます。スマホを契約と同時に購入した場合は、初期設定された状態で送られています。
誰でもスマホの特徴
審査なし
ブラックリスト入りで他社に断られた方や、未支払いのスマホ代が他社であっても、審査が行われないため直ぐに利用ができるようになります。
初期費用は2円
契約事務手数料やSIM発行手数料などの初期費用として、数千円かかることが一般的なスマホ契約ですが、自分のスマホを利用してSIM契約だけをする場合、初期費用は2円で契約することができます。
月額費用は翌月後払い
プリペイドSIMは信用調査がないため前払いですが、月額料金は翌月後払いになっています。ギガ容量によってプラン価格は異なりますが、全てのプランに電話通話かけ放題が標準なので、変動のある通話料が発生しないため、基本的に一定の支払い額になります。
契約期間の縛りが無い
信用調査をされることなく利用ができる見返りとして、一般的な格安SIMと比較すると割高な料金設定になっていることは否めません。ブラックリストは概ね5年間で消えるとされているため、一般的な格安SIMが利用できる環境になれば、いつでも乗り換えることが可能です。
MNP乗り換えが可能
持っている電話番号を継続利用するMNP乗り換えにも対応しているので、電話番号を継続利用することができます。
スマホ本体が契約時に同時購入できる
新しい機種は無く、基本的に中古品ですが契約時にリーズナブルにスマホ本体を入手することもできます。通話やLINEの利用には問題が無くても、新しい機種を利用したい場合は別途にご自身で用意する必要があります。
| iPhone | Android | ||
| 機種 | 価格 | 機種 | 価格 |
| iPhone SE3 | 19,800円 | moto g24 | 6,980円 |
| iPhone11 | 23,100円 | arrows We | 4,980円 |
| iPhone SE2 | 8,980円 | AQUOS wish3 | 7,480円 |
| iPhoneX | 16,980円 | Galaxy A22 | 7,150円 |
| iPhoneXR | 16,980円 | ||
| iPhone8 | 7,980円 | ||
スマホ本体も同時購入して契約する場合、コンビニ支払いの額は2円+スマホ本体代金になります。
誰でもスマホの支払い方法
支払い方法は以下の通りです。
| 支払い方法 | 口座振替 | コンビニ |
コンビニ払いでは手数料550円が加算されます。
誰でもスマホの月額料金
容量別スマホプランの月額料金は以下の通りです。
| 容量 |
料金 |
||
| 口座振替 | コンビニ | ||
| 1GB | 2,948円 | 3,498円 | 電話通話 かけ放題 |
| 3GB | 3,250円 | 3,800円 | |
| 5GB | 3,650円 | 4,200円 | |
| 20GB | 4,378円 | 4,928円 | |
| 30GB | 4,928円 | 5,478円 | |
| 50GB | 6,650円 | 7,200円 | |
| 100GB | 9,650円 | 10,200円 | |
全てのプランが、国内電話通話かけ放題が標準になっています。
レンタル携帯MVNOサンシスコン
(提供:レンタル携帯MVNOサンシスコン)
レンタル携帯を謳っている「サンシスコン」では、審査なしで契約ができるレンタル格安SIMの契約をしますが、契約してから6ヵ月が経過するとレンタルではなく自分名義になる点が、他社と異なっています。
サンシスコンの特徴
審査なし
ブラックリスト入りで他社に断られた方や、未支払いのスマホ代が他社であっても、審査が行われないため直ぐに利用ができるようになります。
初期費用はスマホ込みでも981円から
契約事務手数料やSIM発行手数料などの初期費用として、数千円かかることが一般的なスマホ契約ですが、自分のスマホを利用してSIM契約だけをする場合、SIM発行手数料は無料で、初期費用支払いは231円で契約することができます。スマホ本体を同時購入しても、232円(1円のスマホの場合)からの初期費用で利用可能です。
月額費用は翌月後払い
プリペイドSIMは信用調査がないため前払いですが、月額料金は翌月後払いになっています。ギガ容量によってプラン価格は異なりますが、全てのプランに電話通話かけ放題が標準なので、変動のある通話料が発生しないため、基本的に一定の支払い額になります。
支払い日は、契約日(初期費用のコンビニ支払い完了)によって異なるのも良心的です。
| 支払日 | 毎月5日 | 毎月10日 | 毎月15日 | 毎月20日 | 毎月25日 | 毎月月末 |
| 契約日 | 5日-9日 | 10日-14日 | 15日-19日 | 20日-24日 | 25日-月末 | 1日-4日 |
契約期間で初期費用割引
契約期間を1年以上で契約すると初期費用は10%OFFになり、「ずっと」の期間詳細は不明ですが20%OFFになり、支払い方法を口座振替にして「ずっと」で契約した場合には初期費用が30%OFFになります。
MNP乗り換えが可能
持っている電話番号を継続利用するMNP乗り換えにも対応しているので、電話番号を継続利用することができます。
スマホ本体が契約時に同時購入できる
新しい機種は無く基本的に中古品ですが、豊富な選択肢の中から契約時にリーズナブルにスマホ本体を入手することもできます。通話やLINEの利用には問題が無くても、新しい機種を利用したい場合は別途にご自身で用意する必要があります。
| Android | |||
| 機種 | 価格 | 機種 | 価格 |
| arrowsBe4 | 1円 | XperiaAceⅡ | 4,980円 |
| arrowsBe4Plus | 980円 | GalaxyA23-5G | 5,980円 |
| AQUOSsense3basic | 980円 | RedmiNote10T | 7,800円 |
| AQUOSsense3 | 1,980円 | OPPOA55s | 7,980円 |
| arrowsWe | 1,980円 | GalaxyA41 | 8,800円 |
| AQUOS Wish | 2,280円 | AQUOSsense5G | 9,880円 |
| Galaxy A21 | 2,980円 | AQUOSwish3 | 9,880円 |
| Huawei nova lite3+ | 2,980円 | Xperia 10 II | 9,880円 |
| AQUOSwish2 | 3,980円 | OPPOA73【新品限定品】 | 12,480円 |
| GalaxyA22 | 3,980円 | OPPOReno5A | 14,480円 |
| XperiaXZ3 | 4,980円 | Redmi12-5G | 14,480円 |
| AQUOSsense7 | 18,800円 | GalaxyA25-5G | 19,800円 |
| iPhone | |
| 機種 | 価格 |
| iphoneSE2 | 13,800円 |
| iPhoneX | 13,800円 |
| iPhoneXR | 20,800円 |
| iphone11 | 27,800円 |
表示料金は初回購入のキャンペーン価格で、キャンペーン終了後は価格が変わる可能性があります。
サンシスコンの支払い方法
支払い方法は以下の通りです。
| 支払い方法 | 銀行振込 | 口座振替 | コンビニ |
支払い方法によって手数料が異なるため、月額料金が変わってきます。
サンシスコンの月額料金
容量別スマホプランの月額料金は以下の通りです。
| 容量 |
料金 |
|||
| 口座振替 | 銀行振込 | コンビニ | ||
| 1GB | 3,278円 | 4,278円 | 4,608円 | 電話通話 かけ放題 |
| 3GB | 3,580円 | 4,580円 | 4,910円 | |
| 5GB | 3,980円 | 4,980円 | 5,310円 | |
| 10GB | 4,680円 | 5,680円 | 6,010円 | |
| 20GB | 4,980円 | 5,980円 | 6,310円 | |
| 30GB | 5,580円 | 6,580円 | 6,910円 | |
| 55GB | 6,980円 | 7,980円 | 8,310円 | |
| 105GB | 9,800円 | 10,800円 | 11,130円 | |
全てのプランが、国内電話通話かけ放題が標準になっています。
25GB・50GB・100GBのプランはキャンペーン中で、毎月5GBの容量が利用期間中ずっとプラスされて利用することができます。
だれでもモバイル
(出典:だれでもモバイル)
「だれでもモバイル」は、審査不要で利用できる格安SIMです。他社と異なるのは利用料金が前払いになっていることです。
だれでもモバイルの特徴
審査なし
ブラックリスト入りで他社に断られた方や、未支払いのスマホ代が他社であっても、審査が行われないため直ぐに利用ができるようになります。他社を強制解約された方でもOK!と標榜しています。
初期費用・初月月額料金が0円
契約事務手数料やSIM発行手数料などの初期費用として、数千円かかることが一般的なスマホ契約ですが、「だれでもモバイル」では現在キャンペーンが行われていて、事務手数料3,300円が無料になっているだけでなく、初月月額料金も0円になっています。
月額費用は前払い
月額料金は毎月27日の前払い制になっています。通話料金やショートメールの利用料金など変動があるものは、翌々月に請求があります。
契約期間は2年の自動更新
契約期間は2年間になっています。この契約期間を経過すると契約は自動更新されます。契約期間中に解約をした場合は、使っているプランの1ヵ月分の月額料金の違約金が発生します。2年ごとに訪れる更新月では、違約金が発生しません。
MNP乗り換えが可能
持っている電話番号を継続利用するMNP乗り換えにも対応しているので、電話番号を継続利用することができます。
スマホ本体の提供はなし
だれでもモバイルでは、スマホ本体の提供をしていません。使っているスマホか、別途ご自身で用意する必要があります。ドコモの電波が利用できるSIMフリーのスマホなら、利用することができます。
だれでもモバイルの支払い方法
支払い方法は以下の通りです。
| 支払い方法 | 口座振替 | コンビニ |
HP上では口座振替が必須になっていますが、実際に契約するページに進むと支払い方法でコンビニ払いが選択できるようになっています。
だれでもモバイルの月額料金
容量別スマホプランの月額料金は以下の通りです。
| 容量 | 料金 | |
| 1GB | 1,990円 | 10分電話通話 かけ放題 |
| 3GB | 3,700円 | |
| 5GB | 4,500円 | |
| 10GB | 6,100円 | |
| 20GB | 8,700円 |
| 容量 | 料金 | |
| 1GB | 3,300円 | 電話通話 かけ放題 |
| 3GB | 5,500円 | |
| 5GB | 6,160円 | |
| 7GB | 7,040円 | |
| 10GB | 7,810円 | |
| 20GB | 11,110円 |
他社と異なるのは、電話かけ放題が無制限だけでなく、1回の国内通話10分かけ放題のプランが用意されていることです。
ブラックOKの通信事業者3社の料金を比較!ベストプランは?

ここまで見てきた、ブラックOKの通信事業者3社のスマホプランで、ベストプランはどれなのか?比較してみましょう。
条件を合わせるために、支払い方法が口座振替で電話通話かけ放題の容量別で比較すると、以下になります。
| 誰でもスマホ | サンシスコン | だれでもモバイル | |
| 容量 |
料金 |
||
| 1GB | 2,948円 | 3,278円 | 3,300円 |
| 3GB | 3,250円 | 3,580円 | 5,500円 |
| 5GB | 3,650円 | 3,980円 | 6,160円 |
| 7GB | - | - | 7,040円 |
| 10GB | - | 4,680円 | 7,810円 |
| 20GB | 4,378円 | 4,980円 | 11,110円 |
| 30GB | 4,928円 | 5,580円 | - |
| 50GB | 6,650円 | 6,980円 | - |
| 100GB | 9,650円 | 9,800円 | - |
*太字は最安値
相対的に安いのは「誰でもスマホ」
口座振替・かけ放題で3社を比較すると、表でも明らかですが「誰でもスマホ」が最もコスパ良く利用することができます。
とにかく安いプランなら「だれでもモバイル」
とにかく支払い金額を抑えて、とりあえずスマホが使えればOKなら、「だれでもモバイル」の10分かけ放題1GBプランが1,990円で最安です。
豊富な機種からスマホを選びたいなら「サンシスコン」
手元にスマホ本体が無い方で、豊富な機種から選択したいなら「サンシスコン」が圧倒的に豊富です。
「楽天モバイル」への契約チャレンジもおすすめ
(出典:楽天モバイル)
ブラックOKのスマホプランは、他の通信時業者で契約できないユーザーにとってはありがたいですが、料金はどうしても割高に設定がされています。
クレジットカードの未払いやローンの未払いなどでブラックリストに入っている可能性があるユーザーは、安価に利用することができて比較的審査が厳しくない「楽天モバイル」の契約にチャレンジしてみることをおすすめします。
過去に楽天モバイルで支払事故が発生している場合や、楽天カードなど楽天グループ関連での支払事故がある場合は難しいですが、それ以外なら契約ができる可能性があります。
楽天モバイルは、クレジットカードが無くても契約が可能になっています。
口座に紐付けされているデビットカードや、口座振替にも対応しています。
| 容量 | 料金 |
| 3GBまで | 1,078円 |
| 20GBまで | 2,170円 |
| 20GB以上無制限 | 3,278円 |
ここまでご紹介してきたスマホプランの料金と比較して圧倒的に安く、無制限利用も可能になっています。
楽天モバイルで利用ができるスマホはこちらでチェック

電話番号を乗り換えても利用する(MNP)ならお得にスマホゲット


契約時に手数料が不要
(出典:楽天モバイル)
一般的にスマホプラン契約時には、概ね4,000円前後の契約事務手数料などの費用がかかりますが、楽天モバイルに乗り換え契約時に契約事務手数料はかかりません。
1年超の利用で解約時の解約事務手数料も無料ですし、SIMからeSIMへの変更手数料や再発行手数料も無料になっているなど、多くの通信事業者では当たり前に徴収されている費用が無料になっているのは嬉しいですね。
楽天モバイルなら国内電話通話も無制限に無料
(出典:楽天モバイル)
楽天モバイルではRakuten Linkのアプリで通話を行えば、オプション料金無料で国内通話が利用できます。






