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auスマホプランユーザーはもれなく値上げ!?コスパの良い利用方法は?

スマホ代

携帯電話スマホ代はここ数年値下げ基調が顕著です。きっかけになったのは管政権時に政府主導で行われた値下げ要請によるもので、それまでの料金プランの相場からは大きく乖離した安価なオンライン専用プランが発表されて、ドコモによる「ahamo」が起点になったと言えます。

 

しかし、既存のプランは値下げがされたわけではなく、従来から利用しているスマホプランのユーザーに値下げの恩恵は無く、積極的にプラン変更をしたユーザーのみが政府主導の値下げ果実を享受したと言えます。

 

新しくリリースした安価なプランが、それまでの3大キャリアの収益に影響を及ぼしたことは疑いの余地がありません。そのため各社ともに既存のプランのマイナーチェンジを行って新プランの発表を行い、若干の値上げを各社とも行ってきました。値上げは新プランだけに限られていて、既存のプランは新規加入受付ができなくなっただけで、旧プランは料金が改定されることはありませんでした。

 

そんな中で、大きな動きが2025年のゴールデンウィーク前にドコモからあり、プラン改定で大幅な値上げが発表されました。追従するようにゴールデンウィーク明けの5月7日にauとUQモバイルを擁するKDDIからも、プラン改定による値上げが発表されました。

 

この発表で従来と大きく異なるのは、新プランの値上げだけでなく、既存のau・UQモバイルのプラン利用者の月額料金も、併せて値上げすることが発表されたことです。

auスマホプランユーザーは、今後(2025年8月1日以降)もれなく値上げされることが確定しています。これを機会に考える、コスパの良い利用方法について解説します。

 

 

auの新プランとは?

 

(出典:KDDI)

 

発表されたauの新プランは「auバリューリンクプラン」で、無制限のデータ利用が可能になっているプランです。

 

新プランの料金は?

新プラン「auバリューリンクプラン」は、基本月額料金が550円値上げされて、家族の複数人で利用した場合に割引が適用される「家族割」、特定の自宅インターネット回線を併用することで割引が適用される「セット割」の内容に変更はありません。

 

家族割・セット割を適用した料金は以下の通りです。

 

auバリューリンクプラン
容量 1GB未満 無制限
基本月額 6,358円 8,008円
家族割
(2回線)
660円 660円
家族割
(3回線以上)
1,210円 1,210円
セット割 1,100円 1,100円
単身利用 5,258円 6,908円
家族割2人総額 9,196円 12,496円
家族割3人総額 12,144円 17,094円
家族割4人総額 16,192円 22,792円

 

 

値上げを補うサービスは?

auは単純に月額550円値上げしました・・・では顧客離れに繋がりかねず、先にメインの無制限プラン値上げを発表したドコモでは、従来から1,133円の値上げをするだけでなく、月額4,200円のDAZNをセットにする付加価値を付けて、値上げを補う手段にしています。

 

新旧どちらがお得?ドコモが新プラン発表!「eximo」「irumo」は6月4日新規停止
2025年4月24日に株式会社NTTドコモは新しい料金プランを発表して、提供している「eximo」「irumo」を2025年6月4日で新規受付を終了することを明らかにしました。 新旧どちらのプランを利用するのがお得なのか?検証して解説していきます。

 

 

DAZNの月額料金を支払ってきた無制限プランユーザーは、新プランに乗り換える価値がありますが、スポーツ中継をネット鑑賞しないユーザーにとっては、単に大幅値上げであり、魅力は乏しいと言えます。値上げ幅はドコモより小さいですが、果たしてauはどうでしょうか?見ていきましょう。

 

au Starlink Direct(一部対象機種のみ)

 

(出典:KDDI)

 

今回の目玉とも言える付加価値が、スマートフォンと衛星が直接通信サービスの「au Starlink Direct」です。

 

2025年4月10日に、日本初!衛星とスマホの直接通信サービス、「空が見えればどこでもつながる」をキャッチコピーにして始まったサービスは、auユーザー以外にも2025年5月7日から月額1,650円で利用ができます。このサービスを新プランでは追加料金不要で利用ができるようになっています。

 

衛星を使って、海でも山頂でも空が見える環境であれば、どこでもどんな場所でもつながる安心感が費用負担無しで利用ができるのは、新しい価値の創出と言えます。

 

値上げ分の価値はあるか?

画期的なサービスが追加料金無しで利用できるのですが、使える内容はメッセージアプリで文字の送受信ができるなど限定的で、一般的なインターネットの利用はできません。災害時以外では、活躍する場面は基本的に乏しいと言えます。

 

また、利用ができる機種もiPhone(13以上)・pixel(現状は9以上)とauで販売した機種の一部に限られていて、該当しない機種を使っているユーザーは利用できません。

 

値上げ分の価値があるのか?といえば、少々疑問が残ります。

 

au海外放題無料(15日/月)

 

(出典:KDDI)

 

auのプラン契約ユーザーが利用できるオプションとして、国や地域・予約の有無によって料金は異なりますが、24時間800円で利用できる国際ローミングサービスのオプション「au海外放題」が、新プランでは1ヵ月に15日間まで無料で利用ができるようになりました。

 

フル活用すれば、月額12,000円がお得になる計算になります。

 

値上げ分の価値はあるか?

金額だけ見ればお得感はすごいのですが、円高が顕著な昨今の事情を考えると、このサービスの恩恵が受けられるユーザーが、どれほどいるのか?は甚だ疑問があります。

 

海外に行く機会があっても毎月行く方は極めて希で、年間の値上げ額は6,600円(550×12ヵ月)になりますから、年に1度程度ほど数日渡航するユーザー(一例として800円×5日間=4,000円)ではメリットが薄いと言えます。

 

au 5G Fast Lane(5G SA契約のみ)

 

(出典:KDDI)

 

混雑している状況でも、優先的に利用ができる特典が「au 5G Fast Lane」です。

 

このサービスはUQモバイルやpovoでは利用ができず、auユーザーだけを優先的に良好な通信環境を提供しようというものです。

 

値上げ分の価値はあるか?

実際に効果を感じられると予想する場所は、都市部の繁華街の雑踏や混雑する電車や駅などが考えられますが、都市部で生活していないユーザーにとってはメリットが皆無です。

 

利用するには5G SA契約をする必要と、比較的新しい端末(iPhoneなら15以上)が必要で、該当しない場合は都市部に居てもメリットはありません。

 

サブスクぷらすポイント還元増

 

(出典:KDDI)

 

従来のプランでも、「Netflix」「Apple Music」など指定のサービスに加入するとPontaポイントが貯まるサービスは行われていましたが、還元率が最大で15%から20%になり、google one などのサービスが追加されました。

 

値上げ分の価値はあるか?

該当するサブスクなどのサービス利用者にはメリットがありますが、使っていないユーザーには全くメリットがありません。

 

Pontaパス

 

(出典:KDDI)

 

ローソンで毎週使用できる無料・割引クーポン「ウィークリーLAWSON」、ローソンでau PAYを利用してお支払いするとPontaポイント還元率が上乗せされる「Pontaパス ブースト」など、特典が利用できるサービスを従来プランでは548円で提供されていましたが、無料で利用できます。

 

値上げ分の価値はあるか?

値上げ分に近い月額料金が無料になるので、使っているユーザーにはメリットがありますが、ローソンを利用しないユーザーにはメリットはありません。

 

 

auの既存プランも値上げされる

楽天モバイルが過去に行った例外はありますが、スマホプランは契約であるため、新しいプランが発表されても、従来のプランは契約時の内容と月額料金で利用を継続することができました。

 

しかしauでは、2025年8月1日から従来の既存プランでも値上げすることが発表されています。

 

無制限プランの値上げ

利用者の多い無制限プランは、月額330円の値上げになります。

 

2025年7月31日までの旧価格
使い放題MAX+ 5G/4Gプラン
容量 1GB未満 無制限
基本月額 5,808円 7,458円
家族割
(2回線)
660円 660円
家族割
(3回線以上)
1,210円 1,210円
セット割 1,100円 1,100円
単身利用 4,708円 6,358円
家族割2人総額 8,096円 11,396円
家族割3人総額 10,494円 15,444円
家族割4人総額 13,992円 20,592円

 

 

2025年8月1日からの新価格
使い放題MAX+ 5G/4Gプラン
容量 1GB未満 無制限
基本月額 6,138円 7,788円
家族割
(2回線)
660円 660円
家族割
(3回線以上)
1,210円 1,210円
セット割 1,100円 1,100円
単身利用 5,038円 6,688円
家族割2人総額 8,756円 12,056円
家族割3人総額 11,484円 16,434円
家族割4人総額 15,312円 21,912円

 

値上げに伴って先ほどご説明した、「au Starlink Direct(一部対象機種のみ)」「au海外放題無料(15日/月)」「au 5G Fast Lane(5G SA契約のみ)」「サブスクぷらすポイント還元増」が付随サービスとして利用ができるようになります。新プランと比較すると、無いのは「Pontaパス」だけです。

 

新プランの発表以降も、このプランの新規契約は行われるようです。「Pontaパス」が不要のユーザーは、このプランの方が月額220円安く利用できます。

 

小容量プランの値上げ

新しく発表されたのは無制限プランのみで、小容量プランは8月1日から従来の月額料金から値上げがされるだけで、新規の契約も当然受け付けています。

 

2025年7月31日までの旧価格
au スマホミニプラン+ 5G/4G
容量 ~1GB ~3GB ~5GB
基本月額 4,708円 6,358円 8,008円
家族割
(2回線)
660円 660円 660円
家族割
(3回線以上)
1,210円 1,210円 1,210円
セット割 1,100円 1,100円 1,100円
単身利用 3,608円 5,258円 6,908円
家族割2人総額 5,896円 9,196円 12,496円
家族割3人総額 7,194円 12,144円 17,094円
家族割4人総額 9,592円 16,192円 22,792円

 

2025年8月1日からの新価格
au スマホミニプラン+ 5G/4G
容量 ~1GB ~3GB ~5GB
基本月額 4,928円 6,578円 8,228円
家族割
(2回線)
660円 660円 660円
家族割
(3回線以上)
1,210円 1,210円 1,210円
セット割 1,100円 1,100円 1,100円
単身利用 3,828円 5,478円 7,128円
家族割2人総額 6,336円 9,636円 12,936円
家族割3人総額 7,854円 12,804円 17,754円
家族割4人総額 10,472円 17,072円 23,672円

 

 

auの小容量プランは無制限プランと比較してメリットが少なく、利用者も少なくなっています。今回の値上げでますますメリットが薄くなったと言えます。

 

 

コスパの良いスマホプランの乗り換え方法は?

auのスマホプランのコスパは、元々決して良くありません。

毎月の支払料金が高いなぁ・・・と思っていても、auのスマホプランを継続して利用している方の中には、毎月の割引額が大きいから他社に乗り換えるのはちょっと・・・と躊躇している方も多いです。

 

「auひかり」などのスマートバリュー対象のインターネット回線を、自宅で併用している家族利用の場合では、「家族割」でスマホ1台につき月額1,210円か1,100円、「セット割」で月額1,100円の割引が適用されています。家族4人で利用している場合では、毎月の割引額が9,240円にもなります。

 

しかし、前述の一覧で見てもわかるように、割引額は大きくても元々の価格設定が高額のため、支払い額は決して安くありません。

割引額の呪縛から逃れて、割引が無くても絶対額が安いスマホプランへ乗り換えることが、通信費トータル費用の節約に繋がるコスパの良い利用方法です。

 

通信キャリアのクオリティは譲れない方の乗り換え先は?

コスパ重視のスマホプランの乗り換え先には、大きく分けて通信キャリア(MNO)と格安SIM(MVNO)があります。

 

MVNOはMNOから回線の一部を借りて安価に提供されているスマホプランで、MNOは回線の全部を使うという運営方法が異なり、通信品質が高いのは当然ですがMNOです。MNOは国から認可を受けて電波を運用しているので、日本ではauの他にドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルの4社しかありません。

 

月額料金はMVNOの方が安いのですが、乗り換えてもauと同様に通信キャリアの品質にこだわりたいユーザーに、具体的にコスパの良いMNOのスマホプランからご紹介しましょう。

 

「楽天モバイル」

楽天モバイル最強プラン

 

(出典:楽天モバイル

 

楽天モバイルは最後発のMNOのため、安価な月額料金が設定されています。

現状では値上げするという話も、出てきていません。

 

auの無制限プランを利用するよりも、半額以下で通信キャリアの無制限プランが利用できます。

 

au 楽天モバイル
プラン 使い放題MAX+ 5G/4Gプラン Rakuten最強プラン
容量 1GB~無制限 20GB~無制限
基本月額料金 7,788円 3,278円

 

電話通話もRakutenLinkアプリを利用すれば、無料でかけ放題が使えます。

 

楽天モバイルは従量制プランで、月に20GB未満の場合は月額2,178円、3GB未満の場合は1,078円とさらに安くなります。

 

「LINEMO」

 

 

(出典:ソフトバンク

 

3大キャリアではメインプラン以外に、安価な価格設定のサブブランドやオンライン専用プランを用意しています。auのサブブランドであるUQモバイルは、今回の発表で月額料金を値上げすることが決まっていて、小容量プランの設定が無くなることと併せて積極的におすすめできません。auのオンライン専用プランであるpovoは、一般的なスマホプランとは異なり、トッピングと呼ばれている都度に容量を購入するスタイルのため、はじめてスマホプランを乗り換える方には勧めにくいプランになっています。

 

安価に利用ができるMNOのプランとして、ソフトバンクのオンライン専用プラン「LINEMO」は、今のところ値上げの話も直接出てきてはいませんし、高品質なキャリアの通信回線をコスパ良く利用できる手段としておすすめです。

 

LINEMOベストプラン

月に3GBまでの容量は月額990円で、それを越えて10GBまでは月額2,090円の料金は、auのメインプランと比較して大幅にお得です。auの無制限プランを利用していても3GBまでしか利用することがないユーザーは、「セット割」の対象外になっても、このプランの方が圧倒的にコスパは良くなります。

 

LINEMOベストプランV

無制限プランユーザーでも、月に30GB以上の容量を利用するスマホユーザーは極めて少なく、LINEMOベストプランVは月に30GBまで利用ができる容量を、月額2,970円で提供しています。5分までの国内通話なら何度かけても費用負担が発生しない、「5分かけ放題」も付随するため、auの無制限プランに5分かけ放題を付けた料金よりも、大幅にコスパは良くなります。

 

「ahamo」

ahamo

 

(出典:ahamo

 

ドコモのオンライン専用プラン「ahamo」も、月に30GBまでの容量が月額2,970円で利用することができて、5分かけ放題が付随するのもLINEMOのベストプランVと同じです。

 

同じサービス内容なら「ahamo」と「LINEMO」は、ドコモ回線とソフトバンク回線の、好みで利用すれば良いのですが、30GBでは足りない方にはahamoならahamo大盛りオプションで110GBまで利用ができるようになります。(月額料金は4,950円)

 

海外91カ国で最大2週間使えるのは、LINEMOには無いahamoのメリットです。

小容量しか利用していないユーザーには、30GB定額のahamoの料金はデメリットになります。

 

 

小容量ユーザーなら格安SIMのコスパが抜群

自宅に光回線やホームルーターが利用できる環境の方は、家でスマホを利用する時もWi-Fiに接続するため、契約しているスマホプランのギガ容量を使うのは外出時だけに限られます。

 

そんなスマホユーザーの多くは、月に利用するギガ容量は1GBから3GB程度に収まっている方が多く、auのスマホプランは極めてコスパが悪いと言わざるを得ません。

 

小容量を安価にコスパ良く利用するには、格安SIMへの乗り換えが最適です。

 

格安SIMとは何?どんなユーザーに向いている?
諸物価高騰の昨今、毎月支払う固定費を見直す動きが広がっています。 しかし、固定費を切り詰めることによって、生活が不便になっては元も子もありません。 格安SIMとは何なのか?どんなユーザーに向いているのか?向いていないのか?について、解説していきます。

 

 

使っている自宅のインターネット回線はそのまま継続利用して、スマホを乗り換えて割引が無くなっても、格安SIMに乗り換えた方がコスパは大幅に良くなります。

 

「エキサイトモバイル」

エキサイトモバイル

 

(出典:エキサイトモバイル

 

格安SIMの「エキサイトモバイル」は、ドコモとauの回線から選択することができます。

au回線を選択すれば、auで購入したスマホを問題なく利用することができます。

 

「Fitプラン」なら、3GBまでの月額料金が690円で利用できます。

 

容量 料金
3GB 690円
7GB 1,430円
12GB 1,980円
17GB 2,750円
25GB 3,278円

 

3GBを越えても利用することができる従量制プランですが、3GBを超過した月には1,430円に月額料金上昇することには注意が必要です。

 

 

「IIJmio」

iijimo

 

(出典:IIJmio

 

従量制ではなく、固定容量を安心してコスパ良く利用したいユーザーには、格安SIMの契約者数シェアでNo.1の格安SIM「IIJmio」がおすすめです。ドコモとauから利用する回線を選択できます。au回線を選択すれば、auで購入したスマホを問題無く利用することが可能です。

 

2回線以上の家族で利用する場合は、月額100円の割引がされるのでさらにお得です。

 

容量 料金 2回線以上
家族割
2GB 850円 750円
5GB 950円 850円
10GB 1,400円 1,300円
15GB 1,800円 1,700円
25GB 2,000円 1,900円
35GB 2,400円 2,300円
45GB 3,300円 3,200円
55GB 3,900円 3,800円

 

2GBプランなら家族利用で月額750円・5GBでも月額850円のコスパの良さで利用ができます。