KDDIが提供する「UQモバイル」とソフトバンクが提供している「ワイモバイル」は、どちらも大手通信キャリアが提供しているサブブランドという立ち位置が共通していて、高品質なキャリア回線を安価に利用ができるスマホプランを提供しています。
毎月のスマホ代を節約したいユーザーにとって、この2つのスマホプランは絶好の受け皿になります。格安SIMでは通信速度の不安があるし、楽天モバイルでは無制限利用ではメリットがあるけれど、月に3GB以上の小容量を利用するユーザーには、コスパメリットはそれほどありません。
しかし、「UQモバイル」では2025年6月に月額料金が値上がりした新プランが発表されて、既存プランも2025年11月から値上げされます。しばらく状況を静観していた「ワイモバイル」も、2025年9月25日から新プランに移行します。(*ワイモバイルでは既存プランの値上げは現状ありません)
最新の月額料金で両者を比較して、お得なのはどちらなのか?解説していきます。
新プランで料金はどう変わったのか?
「UQモバイル」と「ワイモバイル」の両者において、2025年発表の新プラン月額料金が出そろいました。まずは最新のプラン料金からチェックしていきましょう。
新プランの月額料金
「UQモバイル」では2025年6月3日から切り替わったスマホプラン、「ワイモバイル」では2025年9月25日からのスマホプランを見ていきましょう。新プランの契約が出来るようになった時点で、旧プランの契約はできなくなります。
UQモバイル
プラン名 | トクトクプラン2 | コミコミプランバリュー | |
容量 |
5GB未満 |
30GB |
35GB |
基本月額 |
2,948円 |
4,048円 |
3,828円 |
ワイモバイル
プラン名 | S | M | L |
容量 | 5GB | 30GB | 35GB |
基本月額料金 | 3,058円 | 4,158円 | 5,258円 |
新プランはどう変わったのか?
それぞれのプラン内容について、旧プランからどう変わったのかを含めて解説していきましょう。
UQモバイル
UQモバイルはそれまでのプラン骨格から、今回のプランで見直したと言えます。
旧プランは以下の通りでした。
プラン名 | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
容量 | 4GB | 1GB未満 | 15GB | 33GB |
基本月額 | 2,365円 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 |
利用者が多い、月に4GB未満程度のユーザーが選択するミニミニプランが無くなりました。新プランでの最低ギガ容量は5GBになり、小容量利用者の選択肢は従量制の「トクトクプラン2」になります。このプランでは5GBを超過しても速度制限はかかりませんが、月額料金は自動的に4,048円になります。
UQモバイルのプランは、実質「トクトクプラン2」に一本化されたと言えます。
コミコミプラン+は新プランで「コミコミプランバリュー」になりましたが、これはドコモが提供している「ahamo」への対抗プランとしてKDDIが擁立した「povo」が、全くの独自路線へ変更をしたため、UQモバイルでahamo対抗策を担う必要が生じたためです。そのため、このプランのみ国内電話通話10分かけ放題が付帯されています。
ワイモバイル
ワイモバイルは、それまでのプラン骨格を比較的踏襲していると言えます。旧プランは以下です。
プラン名 | S | M | L | ||
容量 | 4GB | 1GB未満 | 20GB | 1GB未満 | 30GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,915円 | 4,015円 | 2,915円 | 5,115円 |
MとLにあった1GB未満で月額料金が安くなるしきい値が無くなり、それぞれ容量が増加すると共に料金も値上がりしました。シビアに1GB当りの単価を新旧で比較してみましょう。
S | M | L | ||
容量 | 旧プラン | 4GB | 20GB | 30GB |
新プラン | 5GB | 30GB | 35GB | |
増量容量 | 1GB | 10GB | 5GB | |
料金 | 旧プラン | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
新プラン | 3,058円 | 4,158円 | 5,258円 | |
値上げ金額 | 693円 | 143円 | 143円 | |
1GB単価 | 旧プラン | 591円 | 201円 | 171円 |
新プラン | 612円 | 139円 | 150円 |
最小ギガ容量のSでは1GBの増量に対しての値上がり額に対して1GB当りの単価は悪化していますが、M・Sではコスパの良さが大きくなっています。
LではUQモバイルのコミコミプランバリューと同様に、国内電話通話10分かけ放題が付帯していますが、異なるのはahamoへの対抗にはソフトバンクではLINEMOがあるため、ワイモバイルの他のプランと同様に割引があります。
新プランの割引制度は?
両者の一通りのプラン料金を確認してきましたが、この料金で利用しているユーザーは少ないと言え、「UQモバイル」も「ワイモバイル」も割引制度ありきの料金設定になっていると言えます。プラン改定で、その傾向はより顕著になっています。
単身利用者にとって「UQモバイル」「ワイモバイル」は少々割高であり、コスパ意識の強いユーザーは、各種割引プランが存在しない、シンプルで安いオンライン専用プランの「povo」「LINEMO」を選択する傾向があり、通信会社もそれでよしとしているところが見受けられます。
家族で利用する「家族割」は?
複数の家族で利用する場合は、どちらも割引制度「家族割」の適用があります。
UQモバイル
UQモバイルでは2人以上の家族で利用する場合に、月額550円の割引が「トクトクプラン2」で適用されます。「コミコミプランバリュー」では適用がありません。
プラン名 | トクトクプラン2 | コミコミプランバリュー | |
容量 | 5GB未満 | 30GB | 35GB |
基本月額 | 2,948円 | 4,048円 | 3,828円 |
家族割 | 550円 | 550円 | 0円 |
家族割2人 | 4,796円 | 6,996円 | 7,656円 |
家族割3人 | 7,194円 | 10,494円 | 11,484円 |
家族割4人 | 9,592円 | 13,992円 | 15,312円 |
家族4人でトクトクプラン2を5GB未満利用した場合、通信費トータル費用は月額9,592円になります。
ワイモバイル
ワイモバイルでは、2人目から月額1,100円の「家族割」が適用されます。家族で利用しても1人目の主回線の料金が変わらない代わりに、割引金額が大きくなっていることが特徴です。
プラン名 | S | M | L |
容量 | 5GB | 30GB | 35GB |
基本月額料金 | 3,058円 | 4,158円 | 5,258円 |
家族割 | 2人目から1,100円の割引 | ||
家族割2人 | 5,016円 | 7,216円 | 9,416円 |
家族割3人 | 6,974円 | 10,274円 | 13,574円 |
家族割4人 | 8,932円 | 13,332円 | 17,732円 |
家族4人でプランSを利用した場合、通信費トータル費用は月額8,932円になります。
特定の自宅Wi-Fi回線を併用で適用される「セット割」は?
特定の光回線やホームルーターを自宅で併用すると、毎月のスマホ代が割引される「セット割」が適用されます。両プランとも、「セット割」の適用を受ける場合には「家族割」を併用することができません。
UQモバイル
UQモバイルの「セット割」」を適用した料金を見てみましょう。
プラン名 | トクトクプラン2 | コミコミプランバリュー | |
容量 | 5GB未満 | 30GB | 35GB |
基本月額 | 2,948円 | 4,048円 | 3,828円 |
セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 0円 |
単身利用 | 1,848円 | 2,948円 | 3,828円 |
家族2人 | 3,696円 | 5,896円 | 7,656円 |
家族3人 | 5,544円 | 8,844円 | 11,484円 |
家族4人 | 7,392円 | 11,792円 | 15,312円 |
トクトクプラン2で5GB未満利用の場合は、スマホ1台につき月額1,848円になります。
ワイモバイル
ワイモバイルの「セット割」」を適用した料金を見てみましょう。
プラン名 | S | M | L |
容量 | 5GB | 30GB | 35GB |
基本月額料金 | 3,058円 | 4,158円 | 5,258円 |
セット割 | 1,650円 | 1,650円 | 1,650円 |
単身利用 | 1,408円 | 2,508円 | 3,608円 |
家族2人 | 2,816円 | 5,016円 | 7,216円 |
家族3人 | 4,224円 | 7,524円 | 10,824円 |
家族4人 | 5,632円 | 10,032円 | 14,432円 |
プランSで5GB未満利用の場合は、スマホ1台につき月額1,408円になります。
従来のプランでプランSの「セット割」割引額は1,100円でしたが、プラン改定に伴い割引額が他のプランと同様に1,650円に増額されました。
セット割の適用にはオプション料金加算が必須
両プランとも複数の家族で利用すれば割引額の大きくなる「セット割」の適用ですが、この適用を受ける場合はどちらも光電話のオプション契約が必要になります。UQモバイルの場合は月額770円(*新プラン発表に伴い値上げされました)で、ワイモバイルの場合は月額550円です。
その他の割引は?
両者の共通したその他の割引として、特定のカードによる支払いにすると割引が受けられます。これは、スマホ1台につきでは無く支払総額から毎月割引されます。
UQモバイルの場合はauPAYカードを利用した場合で、割引額は月額220円です。(*新プラン発表に伴い187円から増加しました)
ワイモバイルの場合はPayPayカードを利用した場合ですが、PayPayカードとPayPayゴールドカードでは割引額が異なり、PayPayカードの割引額は月額330円・PayPayゴールドカードの割引額は月額550円です。(*新プラン発表に伴い187円から増加しました)
おすすめは「ワイモバイル」+「ソフトバンク光」
(出典:ワイモバイル)
ここまで「UQモバイル」と「ワイモバイル」を比較してきましたが、結論としておすすめは「ワイモバイル」です。
これは、UQモバイルのプラン改定や価格変更をじっくり見極めた上で、他のスマホプランにも睨みを効かせることで、シェア向上を図ったと推察できることがあります。そのため、ワイモバイルでは旧プランの値上げもしていません。
単身利用自宅Wi-Fi回線なしの場合
利用者がそれほどいないと考えられている、スマホプランだけでインターネットを使う単身者の場合は、UQモバイルの方が若干ですが安くなります。しかしその差は僅かで、5GB未満の小容量プランユーザーは、UQモバイルの従量制トクトクプランでは、5GBを僅かでも超過すると月額料金が4,048円になるリスクがあるのに比べて、容量固定のワイモバイルの方が安心して利用ができると言えます。
家族利用自宅Wi-Fi回線なしの場合
スマホプランだけでインターネットを使う家族利用の場合は、5GB未満利用の場合の2人家族ではUQモバイルの方が安くなりますが、同様に5GB超過時のリスクを考えればワイモバイルがおすすめで、3人以上ならワイモバイルの方が支払い額は安くなります。
自宅Wi-Fi回線を併用する場合
「UQモバイル」「ワイモバイル」を利用するのに最もおすすめするのは、特定の光回線を自宅で併用して「セット割」の適用を受ける使い方です。
通信キャリアのサブブランドである「UQモバイル」「ワイモバイル」を最もコスパ良く利用するには、小容量プランに「セット割」を適用させる利用方法です。
スマホプランだけでそれなりにギガ消費しているユーザーも、自宅に高速無制限の光回線でWi-Fiを利用できるようになれば、最も使う自宅での契約しているスマホプランのギガ消費が無くなりますので、小容量プランで運用が可能になります。
UQモバイル+auひかり
(出典:auひかり)
家族4人でUQモバイルのトクトクプラン2を利用して5GB未満、自宅ではauひかりを利用して「セット割」を適用した場合の費用をシミュレーションしてみましょう。
auひかり | UQモバイル 5GB未満 | 家族 | 光電話 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 1,848円 | 4人 | 770円 | 12,122円 |
戸建て | 5,610円 | 1,848円 | 4人 | 770円 | 13,552円 |
*auPAYカードで支払う場合、合計請求額より220円割引(表には適用済み) *セット割の適用には固定電話の光電話オプション契約が必要になります |
通信費トータル費用は、マンション利用で月額12,122円・戸建て利用で月額13,552円になります。
ワイモバイル+ソフトバンク光
(出典:ソフトバンク光)
家族4人でワイモバイルを利用して5GB未満のプランS、自宅ではソフトバンク光を利用して「セット割」を適用した場合の費用をシミュレーションしてみましょう。
ソフトバンク光 | ワイモバイル 5GB |
指定オプション | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 1,408円 | 550円 | 4人 | 10,032円 |
戸建て | 5,720円 | 1,408円 | 550円 | 4人 | 11,572円 |
*PayPayカードで支払う場合、合計請求額より330円割引(表には適用済み) *セット割の適用には光電話等の必要なオプションの契約(月550円)が必要になります |
*2025年9月25日からの新プラン
通信費トータル費用は、マンション利用で月額10,032円・戸建て利用で月額11,572円になります。
両者を比較すれば、「ワイモバイル」+ソフトバンク光のコスパが優れていることが明らかです。
ソフトバンク光は代理店で申し込みがお得
ソフトバンク光はソフトバンクショップや公式HPでも申し込みができますが、オンラインの代理店を利用した方がお得です。代理店独自の特典に加えて、ソフトバンク光の公式特典も利用ができるためです。申し込み先はどこで行っても、契約後のサービスやサポートについての差違は一切ありません。
ソフトバンクが公式に出している特典に加えて、通信速度1ギガタイプで40,000円のキャッシュバック特典が受け取れます。
3GB/月未満なら「LINEMO」はさらに安い!
(出典:LINEMO)
自宅でWi-Fiが利用できるユーザーは、少なく見積もっても半数以上は月に3GB未満の利用に留まります。(最も多いのは1GB未満のユーザー層です)
月に3GBを利用しないユーザーなら、「LINEMO」の方が安いです。月額990円と安価に提供されていますが、ソフトバンクと全く同じ回線品質が利用できます。
ソフトバンク光を併用した場合の通信費トータル費用
ソフトバンク光を併用しても「セット割」の適用はありませんが、指定オプションの必要が無くなります。
家族4人でLINEMOを利用して3GB未満、自宅ではソフトバンク光を利用した場合の費用をシミュレーションしてみましょう。
ソフトバンク光 | LINEMOベストプラン3GB未満 | 指定オプション | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 990円 | 0円 | 4人 | 8,140円 |
戸建て | 5,720円 | 990円 | 0円 | 4人 | 9,680円 |
通信費トータル費用は、マンション利用で月額8,140円・戸建て利用で月額9,680円になります。家族4人の費用合計が1万円を切るコスパの良さです。
GMO光ならさらに安くなる
(出典:GMO光アクセス)
「LINEMO」では「ソフトバンク光」を併用しても「セット割」は無く、敢えて利用してもメリットはありません。同じ光コラボでコスパの良い光回線を利用した方が、通信費トータル費用は安くなります。
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家族4人の通信費トータル費用
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GMO光アクセス | LINEMOベストプラン3GB未満 | 指定オプション | 家族 | 合計 | |
マンション | 3,773円 | 990円 | 0円 | 4人 | 7,733円 |
戸建て | 4,818円 | 990円 | 0円 | 4人 | 8,778円 |
通信費トータル費用は、マンション利用で月額7,733円・戸建て利用で月額8,778円になります。
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