諸物価高騰の中であまりに無策な政府は迷走を続けており、我々庶民は自衛するしか方法がありません。毎日値上げ報道がある中で、通信費の値上げも例外ではありません。
通信キャリアは値上げした新しいプランを発表することで、既存プランの受付中止を行いうことが常でしたが、既に契約中のスマホプランも値上げする動きが出てきました。auは値上げした新プラン発表と併せて、2025年8月から契約済みの既存プラン値上げを既におこなっています。
UQモバイルも同時期に新プランが発表されましたが、既存プランの値上げには 言及をしていませんでした。しかし、8月下旬になって2025年11月1日から契約済みの既存プランの値上げが発表されました。
UQモバイルのプラン改定や値上げについて検証を行い。その対応策も解説していきます。
UQモバイルのプラン改定内容
UQモバイルはauのサブブランドで、通信キャリアであるauと同じ通信環境を、小容量プランを中心に安価に利用ができるポジションで、店舗の対面利用もできる安心感も相まって、価格志向のあるライトユーザーを中心にKDDIグループからの離脱を防いでいると言えます。
また、ドコモが発表したオンライン専用プランの「ahamo」対抗策として、KDDIグループでも同様のオンライン専用プラン「povo」を発表しましたが、その後に大きな方向転換を行いahamoへの追従を止めて独自路線にしたことで、UQモバイルのプランの中でahamoに対抗するプランへの対応もしています。
ahamoの特徴として、従来のドコモでは存在していなかった中容量の20GB(その後30GBに改定)と5分かけ放題を付帯したプランを、ドコモの価格帯と比較して大幅にコスパの良い料金(月額2,970円)で提供することがあります。
UQモバイルのコミコミプランは、ahamo対抗のプランで、同じ要領を同じ価格帯+αで提供しながら、かけ放題の時間をahamoの倍である10分にして、shopでの対面も利用できることをアドバンテージとして訴求を図っています。
2025年6月2日までのプラン内容
既に新規受付を終了した、2025年6月2日までのプラン内容から確認していきましょう。
プラン名 | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
容量 | 4GB | 1GB未満 | 15GB | 33GB |
基本月額 | 2,365円 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 |
家族割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 0円 |
割引後 | 1,265円 | 1,177円 | 2,365円 | 3,278円 |
ミニミニプラン
ミニミニプランは、UQモバイルで最もコスパが良く使い勝手が良いプランだったと言えます。スマホユーザーの1ヵ月の利用容量の中心は3GB未満程度になっているため、1GBの余裕がある4GBの容量を、auの小容量プラン(スマホミニプラン+5Gでは8,008円)よりも大幅に安い2,365円という月額料金で提供していました。
4GBで2,365円という料金は、格安SIMでは3GB程度を1,000円前後で数多く提供されていますし、楽天モバイルでは3GB未満の利用で1,078円で提供されていることを考えると割高ですが、特定の自宅Wi-Fi回線と併用することで「セット割」が適用されて、月額1,265円で利用することができました。この料金なら格安SIMと比較しても、容量を考えれば割安とも言えます。
*ミニミニプランの前身になる「くりこしプランS」は3GBの容量を1,628円で提供していて、セット割を適用後は990円でした。
トクトクプラン
トクトクプランは15GBの容量が、月額3,465円で利用することができます。auの小容量プランで15GBを利用することは現実的にできませんから、この容量帯のユーザーがauのスマホプランを利用する場合は無制限プラン(プランによって7,500円前後)しか選択肢がありませんから、同じ通信環境を半額以下で利用ができるのは極めてリーズナブルと言えます。
*トクトクプランの前身になる「くりこしプランM」は、15GBの容量を2,728円で提供していましたが、1GB未満の利用時に支払料金が安くなるしきい値はありませんでした。セット割を適用後の料金は2,090円でした。
コミコミプラン+
コミコミプラン+は「ahamo」の対抗プランで+が付いたのは、ahamoが容量を20GBから30GBに料金据え置きで改定したことに伴い、容量を追従した経緯からです。オンライン専用プランのahamoへの対抗ですが、UQモバイルのコミコミプラン+はshop対応が利用できて、かけ放題がahamoよりも長い10分になっているのは前述の通りですが、他の割引制度(家族割やセット割など)が適用できないところは、ahamoに準じています。
ユーザーイメージとしては、比較的若い単身世帯で自宅にWi-Fi回線を有していないと推察できます。
2025年6月3日からのプラン内容
2025年6月3日からの現行プラン内容について、見ていきましょう。
プラン名 |
トクトクプラン2 |
コミコミプランバリュー | |
容量 | 5GB未満 | 30GB | 35GB |
基本月額 | 2,948円 | 4,048円 | 3,828円 |
家族割 | 0円 | 0円 | 0円 |
セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 0円 |
割引後 | 1,848円 | 2,948円 | 3,828円 |
トクトクプラン2
新プランになると共に、事実上ミニミニプランは廃止されました。その範疇を単純に切り捨てないために、小容量のしきい値を以前の1GB未満から5GB未満に引き上げることで補っていると言えます。最大容量は従来の15GBから倍の30GBに引き上げられました。
旧ミニミニプランの4GBと新トクトクプラン2の5GBでは、1GBの容量アップがありますが、月額料金は2,365円から2,948円へと583円の値上げになっています。1GBあたりの料金を計算すると、以下になります。
・旧ミニミニプラン4GB
2,365円÷4GB=591.25円/1GBあたり
・新トクトクプラン2 5GB未満
2,948円÷5GB=589.6円/1GBあたり
新旧プランを比較すると、新プランでは絶対額は値上がりしていますが、単価にすればむしろ値下がりしていると言えます。旧ミニミニプランのユーザーで、4GBでは月末になると毎月ギガ不足で悩んでいるユーザーなら、新プランにした方がむしろコスパや使い勝手は良くなります。
上限の1GBあたりの単価も計算してみましょう。
・旧トクトクプラン 15GB
3,465円÷15GB=231円/1GBあたり
・新トクトクプラン2 30GB
4,048円÷30GB=134.93円/1GBあたり
こちらも、新旧プランを比較すると、新プランでは絶対額は値上がりしていますが、単価にすればむしろ大幅に値下がりしていると言えます。
新プラン(トクトクプラン2・コミコミプランバリュー)では、スマートフォンと衛星が直接通信サービスの「au Starlink Direct」が、月額550円のオプション料金で利用ができるようになりました。これはau以外のユーザーが利用する場合の月額料金1,650円よりも大幅に安いですが、利用ができる機種はiPhone(13以上)・pixel(現状は9以上)とauで販売した機種の一部に限られるのに加えて、使える内容はメッセージアプリで文字の送受信ができるなど限定的で、一般的なインターネットの利用はできません。
コミコミプランバリュー
コミコミプランでは容量の増加と値上げがされていて、33GBまでの容量が35GBに拡大されて、月額料金は3,278円から3,828円になりました。
こちらも1GBあたりの単価を計算して、比較してみましょう。
・旧コミコミプラン+ 33GB
3,278円÷33GB=99.33円/1GBあたり
・新コミコミプランバリュー 35GB
3,828円÷35GB=109.37円/1GBあたり
トクトクプラン2では単価は値下がりしていましたが、こちらは若干の値上げになっています。
コミコミプランバリューでは、前述の「au Starlink Direct」が月額550円のオプション料金で利用ができるようになった他、月額548円で提供されている「Pontaパス」が無料で利用ができるようになりました。
Pontaパスは、ローソン買い物時のポイントアップや割引サービスの提供、TOHOシネマズでの割引などに利用ができます。
UQモバイルのプラン改定を総評
UQモバイルのプラン改定の詳細を見ていくと、支払料金は確かに値上がりしていますが、利用ができる容量も増加していて、ギガ単価では若干の値上がりか、値下げされていることが解ります。また、新しいサービスや無料特典を加えることで、単純な値上げで顧客が離れていくのを避けたい思惑も見えます。
利用できる容量の増加は、スマホでのインターネット利用が増加している昨今では時流にあっているとも言え、積極的に新プランに乗り換えた方がお得になるユーザーも少なくありません。
しかし、それほどギガ容量を消費していないユーザーには、容量が増えても余らせて(*UQモバイルでは繰り越しができますが、その翌月には消失します)単価が上がることは全くメリットがありません。UQモバイルをコスパ良く利用するためには、自宅のインターネットが使えるWi-Fi回線に指定されたものを併用して、「セット割」を適用することがマストですが、そんなユーザーにこそ安価な小容量プランのニーズがあることとは、少々の矛盾を感じざるを得ません。
UQモバイルの既存契約プランの値上げ内容
スマホプランが新プランで値上げされることは過去にもありましたが、既存プランの契約者は何もしなければ、それまでと同様の料金で利用ができるのが常でした。唯一例外として記憶にあるのは、楽天モバイルが1GBまで無料で利用ができたプラン内容を改定して、3GBまで一律1,078円に有料化したことくらいです。
楽天モバイルは事情が少々特殊で、新参の通信キャリア参入でユーザーを獲得するための方策を、一定の効果があったため中止したということです。しかし、ユーザーの大きな反発を招き、楽天モバイルからは離脱者が相次いで契約者数を減らすことになりました。
過去に例が無いと思われる、通信キャリアが既存プランの利用者にまで料金の値上げを、auでは既に2025年8月から行っています。UQモバイルでは新プランの発表のみで、既存契約プランについての値上げについては具体的に言及しませんでしたが、その後に2025年11月1日から既存契約プラン利用者の料金も値上げすることを発表しています。
2025年6月2日までの既存契約者の値上げ
利用者が多い、現在のプラン発表まで現行プランだった料金と、2025年11月1日からの値上げされる料金を比較してみましょう。
2025年10月末までの旧料金
プラン名 | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
容量 | 4GB | 1GB未満 | 15GB | 33GB |
基本月額 | 2,365円 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 |
家族割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 0円 |
割引後 | 1,265円 | 1,177円 | 2,365円 | 3,278円 |
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2025年11月からの新料金
プラン名 | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
容量 | 5GB | 1GB未満 | 17GB | 35GB |
基本月額 | 2,475円 | 2,387円 | 3,685円 | 3,498円 |
家族割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 0円 |
割引後 | 1,375円 | 1,287円 | 2,585円 | 3,498円 |
ミニミニプラン
それまで月額2,365円で利用していたユーザーは、2025年11月からは月額2,475円に自動的に値上げがされます。セット割を適用していたユーザーは、月額1,265円の支払額が1,375円に自動的に値上げされます。
しかし、こちらも単純な値上げではなく、それまで4GBの容量が5GBに増量されます。1GBあたりの単価を計算してみましょう。
・旧料金 4GB
2,365円÷4GB=591円/1GBあたり
・値上げ後 5GB
2,475円÷5GB=495円/1GBあたり
こちらの値上げも新プランと同様に、容量が増加した分ギガ単価で計算すると、1ギガの単価は安くなっていることが解ります。加えて値上げに伴い、前述の「au Starlink Direct」が月額550円のオプション料金で利用ができるようになっているのも同様です。
トクトクプラン
それまで月額3,465円で利用していたユーザーは、2025年11月からは月額3,685円に自動的に値上げがされます。セット割を適用していたユーザーは、月額2,365円の支払額が2,585円に自動的に値上げされます。
こちらも、1GBあたりの単価を計算してみましょう。
・旧料金 15GB
3,465円÷15GB=231円/1GBあたり
・値上げ後 17GB
3,685円÷17GB=216円/1GBあたり
こちらも、容量が増加した分ギガ単価で計算すると、1ギガの単価は安くなっていることが解ります。値上げに伴い、前述の「au Starlink Direct」が月額550円のオプション料金で利用ができるようになっているのも同様です。
コミコミプラン+
それまで月額3,278円で利用していたユーザーは、2025年11月からは月額3,498円に自動的に値上げがされます。
こちらも、1GBあたりの単価を計算してみましょう。
・旧料金 33GB
3,278円÷33GB=99.3円/1GBあたり
・値上げ後 35GB
3,498円÷35GB=99.94円/1GBあたり
単価あたりでは若干値上げされていますが、新プランのコミコミプランバリューと同様の35GBの容量になっても月額料金は安価に利用ができるとも考えられます。(旧プラン値上げ後3,498円・新プラン3,828円)「Pontaパス」が不要のユーザーには、コスパの良いプランだと言えます。
以前のプランも含めた値上げ内容一覧
先に見たプラン以前のプランも含めた、値上げ内容を一覧でまとめてみます。
対象プラン | 値上げ額 | 増量 | 改定後の通信量 | 改定後の料金 |
コミコミプラン+ | 220円 | 2GB | 35GB | 3,498円 |
コミコミプラン | 22GB | 3,498円 | ||
トクトクプラン | 17GB | 3,685円 | ||
くりこしプランM +5G | 17GB | 2,948円 | ||
くりこしプランL +5G | 27GB | 4,048円 | ||
ミニミニプラン | 110円 | 1GB | 5GB | 2,475円 |
くりこしプランS +5G | 4GB | 1,738円 |
基本的にな値上げ内容としては、プランによって220円の値上げの場合は2GBの増量、110円の値上げの場合は1GBの増量を伴うことで、単純な値上げを回避していることが解ります。
既存契約プランの法的根拠は?
「どうして、しっかりとした文章で契約をしているスマホプランが、一方的に値上げがされるんだ?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。値上げができる法的根拠は、まさにその契約内容の条件にあります。多くの通信契約には、料金変更に関する条項が含まれており、これにより事業者は市場の状況やコストの変動に応じて、料金を随時見直すことが可能になっているためです。
UQモバイルの既存プラン値上げを総評
プラン改定の総評でも述べましたが、既存プランの値上げについても単純な値上げによってユーザーの離脱を防ぐため、容量を増やすことなどのエクスキューズが盛り込まれています。
ギガ容量が足らないと普段から思っているユーザーは、容量が増加することで値上げ金額以上のメリットを感じるケースもあると思われます。しかし、容量不足を感じていないユーザーにとっては、単純に支払い額だけが上がることになります。
値上げするのは法的根拠があり可能ですが、それを判断して継続する自由も、不満を感じて離脱する自由もユーザーにはあります。
コスパの良い乗り換え先スマホプランは?
UQモバイルユーザーが乗り換える、コスパの良いおすすめのスマホプランをご紹介しましょう。
「エキサイトモバイル」
(出典:エキサイトモバイル)
格安SIMの「エキサイトモバイル」は、セット割が無くてもコスパ良く利用できます。au回線を選択すれば、auと同じ電波が利用できるので、auで購入したスマホが問題無く利用することができますし、同じアンテナ基地局を利用するので繋がりやすさも変わりません。
「Fitプラン」は使った容量に応じて料金が変わる従量制プランで、3GBまでなら月額料金は690円で利用できます。
容量 | 料金 |
3GB | 690円 |
7GB | 1,430円 |
12GB | 1,980円 |
17GB | 2,750円 |
25GB | 3,278円 |
毎月3GB未満程度の容量利用しかしていないUQモバイルユーザーは、料金改定で2,475円(セット割適用で1,375円)の支払い額になりますが、エキサイトモバイルなら月額690円で3GB未満のスマホ1台が賄えます。
「iijimo」
(出典:IIJmio)
先のエキサイトモバイルは従量制プランで、利用容量に応じて料金が変わるため、3GBを超過した場合のコスパは悪化します。(690円の月額料金が3GB超過7GBまでは1,430円に)格安SIMの「iijimo」は容量で決まったプラン料金なので、安心して利用することができます。
au回線を選択すれば、auと同じ電波が利用できるので、auで購入したスマホが問題無く利用することができますし、同じアンテナ基地局を利用するので繋がりやすさも変わりません。
2回線以上の家族で利用する場合は月額100円の割引がされるのでさらにお得です。
容量 | 料金 | 2回線以上 家族割 |
2GB | 850円 | 750円 |
5GB | 950円 | 850円 |
10GB | 1,400円 | 1,300円 |
15GB | 1,800円 | 1,700円 |
25GB | 2,000円 | 1,900円 |
35GB | 2,400円 | 2,300円 |
45GB | 3,300円 | 3,200円 |
55GB | 3,900円 | 3,800円 |
UQモバイルで5GB未満程度の利用には、月額2,475円(セット割適用で1,375円)の費用になりますが、IIJmioを2人以上の家族で利用した場合なら、月額850円で5GBが利用できるスマホが維持できます。
「NUROモバイル」
(出典:NUROモバイル)
格安SIMの「NUROモバイル」でも、au回線が選択できます。電話通話の頻度が高い方にもコスパの良いプランが用意されています。
容量 | 料金 | |
3GB | 792円 | バリュープラス |
5GB | 990円 | |
10GB | 1,485円 | |
15GB | 1,790円 | |
1GB | 930円 | 5分かけ放題 かけ放題ジャスト |
1GB | 1,320円 | 10分かけ放題 かけ放題ジャスト |
1GB | 1,870円 | 無制限かけ放題 かけ放題ジャスト |
スマホの利用は電話通話が中心で、Wi-Fiが無い場所でのインターネットの利用が少ないユーザーにとって、かけ放題ジャストは極めてお得名プランになります。
UQモバイルのかけ放題オプション料金は、国内通話定額のかけ放題で月額1,980円、1回の通話で10分かけ放題で月額880円の料金を、プラン料金とは別に支払っています。
UQモバイルのミニミニプランで国内通話定額のかけ放題オプションを加えれば、月額料金は2,475円+1,980円=4,455になりますが、NUROモバイルのかけ放題ジャストなら月額1,870円で済みます。