「ぷらら光」は、NTTグループが提供している光回線サービスです。その特徴的なサービス内容が人気で利用者も多かったのですが、2024年3月に新規受付を終了しています。契約済みのユーザーは継続利用をすることができましたが、2025年11月26日に「ぷらら光」のサービスは終了して、「ドコモ光」と統合が行われ一本化されることを発表しました。
「ぷらら光」から「ドコモ光」への乗り換え手続きは、2026年5月からスタートしますが、対応をしないぷらら光ユーザーは2027年3月31日を期限として、サービスは停止されます。
「ぷらら光」と「ドコモ光」はそれぞれの特徴が大きく異なっていて、月額料金も異なります。結論から申し上げれば、「ぷらら光」を積極的に選択したユーザーにとって、「ドコモ光」は最適な乗り換え先ではなく月額料金も上がります。
「ぷらら光」は秀逸と言える光回線サービスでしたが、残念ながらこうなると継続利用することは叶いません。「ぷらら光」ユーザーが乗り換える、最適な光回線サービスについて解説していきます。
「ぷらら光」と「ドコモ光」を比較

「ぷらら光」と「ドコモ光」は、どちらもNTTグループの光回線サービスです。同じグループ内にはありますが、元々の運営会社はぷらら光が株式会社NTTぷららで、ドコモ光は株式会社NTTドコモで異なり、言わば身内の中でライバル関係にあったと言えます。
同一グループでライバル関係にあることから、共通点と差別化するための特徴がありました。
変化が生じたのは2017年5月のNTTドコモが、NTTぷららに出資を行ったことに始まります。2019年にはNTTドコモによる増資が行われて、NTTぷららはNTTドコモのグループに入ります。2020年9月にはNTTが分社化していた、NTTドコモの完全子会社化の株式公開買い付け(TOB)を発表し、2020年12月29日にNTTはNTTドコモの完全子会社化を完了しています。その後の2022年7月にNTTぷららはNTTドコモに吸収合併されて、株式会社NTTぷららは消滅してサービスの運営はNTTドコモに変わりました。
これらのNTTグループの再編によって、NTTドコモに光回線サービスが複数存在する事態になり(OCN光もその一つですが今回は触れません)効率が悪いことが、今回のぷらら光のサービス終了に繋がっています。
「ぷらら光」と「ドコモ光」はユーザーターゲットが異なっていたことから、サービス内容の異なっている点が多く、そのため事業者株式会社NTTドコモの事情で、ぷらら光ユーザーがドコモ光に乗り換えることはおすすめしません。
月額料金
「ぷらら光」と「ドコモ光」の月額料金から比較してみましょう。
ドコモ光
| ドコモ光月額料金 1ギガ | ||
| マンション | 戸建て | |
| 2年定期契約タイプA | 4,400円 | 5,720円 |
| 定期契約なしタイプA | 5,500円 | 7,370円 |
| 2年定期契約タイプB | 4,620円 | 5,940円 |
| 定期契約なしタイプB | 5,720円 | 7,590円 |
ぷらら光
| ぷらら光 | ||
| マンション | 戸建て | |
| 定期契約なし | 3,960円 | 5,280円 |
ぷらら光からドコモ光に乗り換えると月額料金は値上がりする
月額料金は「ぷらら光」が「ドコモ光」よりも安く、今回のドコモの乗り換え提案に従うと毎月の支払金額は増加します。
| マンション | 戸建て | |
| ドコモ光タイプA2年契約 | 4,400円 | 5,720円 |
| ぷらら光(縛りなし) | 3,960円 | 5,280円 |
| 1ヵ月の値上げ額 | 440円 | 440円 |
| 1年間の支払い増加額 | 5,280円 | 5,280円 |
ドコモ光の月額料金は選択するプロバイダによってタイプAとタイプBで料金が異なり、最も安いタイプAの2年契約とぷらら光を比較しても、月額440円の値上げになります。
契約期間の有無
「ぷらら光」と「ドコモ光」の大きな違いは、契約期間の有無です。
契約期間はその期間を利用すれば良いのではなく、ドコモ光の2年契約の場合は契約から2年経過後の3ヵ月間は違約金が発生しない解約月になり、その後は自動的に2年の再契約をすることになります。解約月以外での契約期間中の解約は、違約金の支払いが発生します。

(出典:NTTドコモ)
たとえば、契約から3年を経過したユーザーが、引っ越しや乗り換えなどで2年契約のドコモ光を解約した場合、2年契約の期間は超えていますが違約金が発生するということです。
ぷらら光の契約期間
ぷらら光の契約期間は設定がなく、そのため違約金の設定もされていません。
| ぷらら光違約金 | |
| 戸建て | 0円 |
| マンション | 0円 |
ドコモ光の契約期間
ドコモ光は2年契約と契約期間なしの2通りがありますが、契約期間がない場合では月額料金が大きく上がります。そのため、ドコモ光を契約しているユーザーの多くは2年契約を選択しています。
| ドコモ光違約金 | |
| 戸建て | 5,500円 |
| マンション | 4,180円 |
先ほどの、ぷらら光からドコモ光に乗り換えると月額440円支払額が増加するとお伝えしたのは、ドコモ光では安価に設定されている2年契約と比較したためです。同じ契約期間なしに条件を揃えれば、毎月の支払い額はマンション利用で1,540円・戸建て利用で2,090円ほど増加します。
| マンション | 戸建て | |
| 定期契約なしタイプA | 5,500円 | 7,370円 |
| ぷらら光(縛りなし) | 3,960円 | 5,280円 |
| 1ヵ月の値上げ額 | 1,540円 | 2,090円 |
| 1年間の支払い増加額 | 18,480円 | 25,080円 |
縛りなしで比較すれば「ぷらら光」料金は破格にコスパが良かった
契約期間が無い場合の月額料金が高くなるのは「ドコモ光」だけに限らず、他の主な光回線でも同様です。
| 2022年当時の縛りなし料金の比較 | ||
| 光回線 | マンション | 戸建て |
| ぷらら光(縛りなし) | 3,960円 | 5,280円 |
| ソフトバンク光(縛りなしプラン) | 5,390円 | 6,930円 |
| NURO光(縛りなしプラン) | 7,836円 | 7,836円 |
| ドコモ光(縛りなしプラン) | 5,500円 | 7,370円 |
| OCN光(縛り無しプラン) | 5,170円 | 6,820円 |
契約期間縛りに伴う違約金は、2022年7月1日に施行された「電気通信事業法」の改正までは数万円単位になることが多く、法改正後は月額料金の1ヵ月分程度になった現在と比較して、当時「ぷらら光」を選ぶことは大きなメリットがありました。
「ぷらら光」を選択したユーザーの多くは、この縛られない自由度とコスパの良さが決め手になっています。
セット割の有無
「セット割」は特定のスマホプランと光回線を併用することで、毎月のスマホ代が家族分まで含めて割引が適用されるサービスです。これも、「ぷらら光」と「ドコモ光」の大きな違いの一つです。
ぷらら光
ぷらら光ではNTTグループの運営にもかかわらず、スマホプランドコモの「セット割」が適応されません。
ただ、これをデメリットして捉えたユーザーがぷらら光を契約することは無いと考えられます。むしろ契約期間が存在しないことも含めて、何にも縛られることがない自由を優先したユーザーが多いと推察できます。「セット割」を適用させることで乗り換えにくくなるため、「セット割」の適用が最初から設定されていない、安価なスマホプランを自由に使いたいニーズに最適だったと言えます。
「ahamo」「LINEMO」などのオンライン専用プランや格安SIMなどの、コスパが良くセット割の設定が無いスマホプランを、自由に併用することができるメリットが大きいと言えます。
ドコモ光
ドコモ光ではドコモのスマホプランを併用することで、最大スマホ1台1,210円の「セット割」が適用されます。
| ドコモMAX | |||
| 容量 | 1GB未満 | 1~3GB未満 | 3GB~無制限 |
| 基本月額 | 5,698円 | 6,798円 | 8,448円 |
| 家族割 | 1,210円 | 1,210円 | 1,210円 |
| セット割 | 1,210円 | 1,210円 | 1,210円 |
| 割引後 | 3,278円 | 4,378円 | 6,028円 |
| eximo | |||
| 容量 | 1GB未満 | 1~3GB未満 | 3GB~無制限 |
| 基本月額 | 4,565円 | 5,665円 | 7,315円 |
| 家族割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
| 割引後 | 3,465円 | 4,565円 | 6,215円 |
| セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
| 割引後 | 2,365円 | 3,465円 | 5,115円 |
| 5Gギガホプレミアプラン | ||
| 容量 | 3GB未満 | 無制限 |
| 基本月額 | 7,315円 | 7,315円 |
| 家族割 | 1,100円 | 1,100円 |
| 3GB以下割 | 1,650円 | 0円 |
| セット割 | 1,100円 | 1,100円 |
| 割引後 | 3,465円 | 5,115円 |
セット割だけでなく、ドコモのメインプランである無制限プランを家族で利用する場合は、家族割も併用することができます。両方の割引を併用させればスマホ1台につき毎月2,200円以上の割引が適用されるため、たとえば4人家族なら毎月8,800円の割引が適用されます。
しかし、割引の絶対金額は大きくても、元々の料金設定が高額になっているため、安価なスマホプランを使っているぷらら光ユーザーには、積極的にスマホプランを乗り換えてまで選択する理由にはなりません。ぷらら光からドコモ光に乗り換えてこのメリットを享受できるのは、ぷらら光+スマホプランドコモユーザーに限られますが、概ねそのようなユーザーは少ないと考えられます。
使っている光回線は同じ

(出典:NTT東日本)
「ぷらら光」と「ドコモ光」は、使っている光回線は全く同じNTTの光回線「フレッツ光ネクスト」で、両者の違いは接続業者プロバイダだけです。
光回線を提供しているNTT東西ではプロバイダを併せて提供しておらず、ぷらら光の場合はNTT東西がNTTぷらら(当時 現在はNTTドコモ)に光回線の卸提供を行い、ドコモ光の場合はNTTドコモに光回線の卸提供を行って、それぞれの事業者と契約する形態になっています。このフレッツ光ネクストの利用形態を「光コラボ」と言います。

「ぷらら光」も「ドコモ光」も、NTT東日本エリア619事業者・NTT西日本エリア251事業者(2025年12月時点)から提供されている、数多くある「光コラボ」の一つです。
光コラボのユーザーが別の光コラボに乗り換える場合、使う光回線はフレッツ光ネクストで共通していますから、新たな回線導入工事が必要ありません。工事不要の簡単な手続きだけで別のコラボに乗り換える手続きを「事業者変更」と言います。
「ぷらら光」の事業者変更の選択肢は「ドコモ光」以外にも数多くある

(出典:NTT東日本)
今回の「ぷらら光」のサービス停止にあたり、NTTドコモが提案している「ドコモ光」への統合(つまり乗り換え)は、この「事業者変更」による乗り換えということです。
「事業者変更」の本来の手順としては、利用している光コラボから「事業者変更承諾番号」を入手して、別の乗り換える光コラボの申込時に事業者変更承諾番号を伝えます。「ぷらら光」と「ドコモ光」は、現在同じ事業者NTTドコモから提供されているため、その乗り換えなら事業者変更承諾番号を入手する必要がありません。
しかし、ぷらら光から事業者変更承諾番号を入手するのは簡単で、ぷらら光のマイページから収得できます。
「ぷらら光」から、工事不要の簡単な手続きだけで乗り換えられる光コラボは「ドコモ光」だけには限定されず、数百の選択肢から自由に選ぶことができます。
もちろん「事業者変更」による乗り換えは、2026年のドコモによる移行手続きは待つ必要など無く、直ぐにでも行うことができます。
ぷらら光ユーザーの最適な乗り換え先は?

ここまで述べてきたように、「ぷらら光」から「ドコモ光」に乗り換えてメリットがあるのは、現在ドコモのスマホプランを利用しているユーザーに限定されます。
「ぷらら光」ユーザーが、この機会に工事不要の「事業者変更」で別の光コラボへの乗り換え先の選択としてメリットがあるのは、
- 契約期間縛りが無い自由度の高い光コラボ
- それでいて月額料金が安くなる光コラボ
に集約されますよね?
そんな、お眼鏡にかなう「ぷらら光」から事業者変更で乗り換える、おすすめの光コラボをご紹介しましょう。
「とくとくBB光」
(出典:とくとくBB光)
契約期間の縛りが無く「セット割」にも対応していない、自由度の高い光コラボとしてぷらら光と共通点が多く、光コラボでは最安値級の「とくとくBB光」は、ぷらら光からの事業者変更での乗り換え先としておすすめできます。
月額料金はマンション利用3,773円・戸建て利用4,818円で、ぷらら光よりも月額料金を安く抑えることができます。
キャッシュバックキャンペーン
とくとくBB光に事業者変更で乗り換えをすると、5,000円のキャッシュバック特典が受け取れます。
ドコモ光に乗り換えても、キャッシュバック特典はありません。
契約期間縛りも違約金もなし
「とくとくBB光」は契約期間の概念が無く、そのため当然違約金もありません。ご自身の都合で解約する場合でも解約月を気にする必要が無く、「ぷらら光」と同様にいつでも負担金なしに解約が可能になっています。
「BB.excite光MEC」
(出典:BB.excite光 MEC)
「BB.excite光MEC」も契約期間縛りが無い光コラボの一つで、ぷらら光からの事業者変更での乗り換え先としておすすめできます。
「BB.excite光MEC」の月額料金はマンション3,850円・戸建て4,950円で、先述のとくとくBB光の料金には僅かに及びませんが、「ぷらら光」の月額料金よりも安く光コラボの中でこちらも最安値級だと言えます。「BB.excite光MEC」をおすすめするのは、数多くのメリットがあるからです。
初期費用(登録費用・契約事務手数料など)が一切不要
1ギガの光回線も含めて、光回線サービスの契約時には一般的に登録費用・契約事務手数料などの名目で、月額料金以外に4,000円から6,000円程度の費用が徴収されます。
「BB.excite光MEC」では、契約時の費用が一切不要の無料になっています。
転居時の工事費も無料
光回線サービスを利用しているユーザーが引っ越しを行う場合、引っ越し先でも新たに回線の導入工事が必要で、初めて導入する場合の工事費は実質無料になっていても、引っ越して継続する場合の費用はユーザーが負担することが大半です。
「BB.excite光MEC」を引っ越し先でも継続利用する場合でも、工事費は無料です。
契約期間縛りも違約金もなし
「BB.excite光MEC」は契約期間の概念が無く、そのため当然違約金もありません。ご自身の都合で解約する場合でも解約月を気にする必要が無く、「ぷらら光」と同様にいつでも負担金なしに解約が可能になっています。
とことん通信費トータル費用を節約なら「セット割」適用の格安SIMがある
(出典:BB.exciteモバイル)
「ぷらら光」ユーザーからは、自由度に制約が生まれる「セット割」なんかは必要が無い!と怒られそうですが、とことん支払費用を節約するなら「BB.exciteモバイル」と光回線「BB.excite光MEC」を併用することで、SIM1枚につき月額料金が220円の「セット割」が適用されて(SIMは5枚まで)破格の料金が実現します。
「BB.exciteモバイル」は一般的に多くの場合では数千円程度がかかる、初期契約手数料と新規SIM発行手数料が無料で、契約期間縛りや違約金が無く自由度が高い格安SIMだと言えます。
| BB.exciteモバイル (従量制) 「Fitプラン」 |
||
| 容量 | 料金 | セット割適用 |
| 3GB | 690円 | 470円 |
| 7GB | 1,190円 | 970円 |
| 12GB | 1,890円 | 1,670円 |
| 17GB | 2,750円 | 2,530円 |
| 25GB | 2,990円 | 2,770円 |
光回線を自宅で利用しているユーザーのスマホプランギガ消費は、外出時の利用だけに限られていて、多くの場合月に3GB未満になっています。「BB.exciteモバイル」でセット割を適用して3GB未満の利用なら、スマホ1台の月額料金は470円で利用することができます。
家族4人で自宅の光回線に「BB.excite光MEC」、併用するスマホプランには「BB.exciteモバイル」のFitプランで3GB未満利用の場合で、1ヵ月の通信費トータル費用を計算してみましょう。
| BB.excite光MEC | BB.exciteモバイル Fitプラン 3GB未満 |
家族 | 月額合計 | |
| マンション | 3,850円 | 470円 | 4人 | 5,730円 |
| 戸建て | 4,950円 | 470円 | 4人 | 6,830円 |
「ぷらら光」とコスパの良いスマホプランを併用していたユーザーにも、納得の節約効果が期待できます。







